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医療情報化診療支援技術開発講座 長谷井嬢准教授が第55回三菱財団社会福祉事業・研究助成に採択されました

2024年7月9日 お知らせ


 

 学術研究院医歯薬学域(医学系)医療情報化診療支援技術開発講座分野の長谷井嬢准教授が、公益財団法人三菱財団の「第55回(2024年度)三菱財団社会福祉事業・研究助成」に採択され、6月25日に三菱財団ホームページに公開されました。
 同事業は、幅広い分野からの多様な、社会的意義のある、社会福祉事業・研究を支援するほか、実現可能性が高く、新しいモデルとして発展・普及が期待できるような事業・活動や、チャレンジングで開拓的・実験的な科学的調査研究を期待するものとなります。また、異なる専門領域のメンバーがチームを形成し、同一の社会課題に取り組む、連携・協働型案件も支援しています。

 今回、長谷井准教授は「メタバースで全国を繋ぐ-小児・AYA世代希少がん患者のメンタルヘルス向上を目指した新システムの開発」という題目のもと申請し、連携・協働型の取り組みとして、採択されました。この研究は、メタバースを活用して小児およびAYA世代の希少がん患者に新たな交流の場を提供し、メンタルヘルスの向上を図ることを目的としています。
 長谷井准教授の研究は、希少がん患者が抱える孤独感や心理的負担を軽減することを目指しています。メタバースという仮想空間を利用することで、患者同士が地理的・時間的な制約を超えて交流し、経験を共有することが可能になります。これにより、患者たちは精神的な支えを得ることができ、治療への意欲も向上すると期待されています。
 長谷井准教授は、「今回の助成を受けて、小児・AYA世代の希少がん患者がより良い精神的支援を受けられるよう、メタバース技術を駆使して新たなコミュニケーションの場を提供していきます。これにより、患者たちの孤独感を和らげ、治療への前向きな姿勢を促進できることを願っています」とコメントしています。

 本学では研究分野における「最重点研究分野」を定めており、そのひとつにヘルスケア分野があります。また本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)でも社会変革を起こし、ウェルビーイングの向上等を戦略的に進めています。長谷井准教授の取り組みは、まさに患者さんのウェルビーイングの向上に寄与する重要な事業です。どうぞ、長谷井准教授らの研究チームと地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の活動にご期待ください。

第55回三菱財団社会福祉事業・研究助成に採択された
長谷井准教授



メタバースのイメージ